2009年(平成21年)3月30日　第1刷発行
2013年(平成25年)9月6日　訂正第2刷発行
2016年(平成28年)5月20日　訂正第3刷発行
2020年(令和2年)10月9日　第4刷発行

　サンドコンパクションパイル工法(SCP工法)は日本で独自に開発され、多くの設計・施工実績を有する地盤改良工法である。地盤中に締固め砂杭(サンドコンパクションパイル)を造成することで、粘土地盤であれ砂地盤であれ改良することができる。


　本書では、現在広く用いられているSCP工法の実用設計法、施工法、そして施工管理、品質管理の考え方を取りまとめ、実務に役立てることを目的としている。
目次
第1章　序論
　1.1　SCP工法の概要
　1.2　SCP工法の位置づけ
　1.3　SCP工法の用途・特徴
　1.4　本書の適用範囲
　1.5　用語・記号の定義
第2章　粘性土地盤を対象とする計画、設計、施工
　2.1　概説
　2.2　構造物の要求性能と必要な調査・試験
　2.3　原地盤条件下での設計検討
　2.4　対策工としてのSCP工法の位置づけ
　2.5　設計の基本的概念
　2.6　地盤設計
　2.7　プロセス設計
　2.8　施工および施工管理
　2.9　品質管理
　2.10　数値解析の動向
第3章　砂質地盤を対象とする計画、設計、施工
　3.1　概説
　3.2　構造物の要求性能と必要な調査・試験
　3.3　原地盤条件下での設計検討
　3.4　対策工法としてのSCP工法の位置づけ
　3.5　地盤設計
　3.6　プロセス設計
　3.7　施工および施工管理
　3.8　品質管理
第4章　施工工法、施工機械
　4.1　施工方法および施工機械
　4.2　施工計画
　4.3　施工上の留意点
　4.4　静的締め固め
第5章　設計・施工事例
　5.1　概説
　5.2　道路盛土の設計事例
　5.3　海上の緩傾斜護岸の設計事例
　5.4　海上の直立式防波堤の設計事例
　5.5　陸上盛土の施工事例
　5.6　緩傾斜護岸の施工事例
　5.7　直立防波堤の施工事例
　5.8　ジャケット基礎の支持力確保の事例
　5.9　建屋基礎の液状化対策の設計・施工事例
付録A　砂、粘土および中間土地盤でのSCPによる地盤改良効果の数値解析
　A.1　付録の目的と解析内容の概要
　A.2　解析手法の説明
　A.3　砂地盤のSCPによる改良
　A.4　粘土地盤のSCPによる改良
　A.5　中間土地盤のSCPによる改良
付録B　性能設計に向けた液状化関連の取り組み
　B.1　液状化に関する研究・技術開発の歴史から見た性能設計導入の必要性
　B.2　変形量の最大値と許容変形量
　B.3　変形量の予測方法と精度
　B.4　性能設計を利用して合理的な締固め対策範囲を検討　した例
　B.5　SCPによる液状化対策の設計に性能設計を導入する場合の留意事項